@book{oai:chikyu.repo.nii.ac.jp:00000666, author = {島田, 周平 and SHIMADA, Shuhei}, month = {Feb}, note = {application/pdf, 脆弱性理論は、脆弱性概念の多義性のために未だ有効な分析概念とは認められていない。しかし、アフリカの貧困問題や農業の持続性の理解のための学際的研究分野においては大きな可能性を持つと考えられている。 本稿では、アフリカ農村社会の分析にとって適切な脆弱性の定義を試み、つぎに個人、世帯、社会集団という主体の違いによって現れる脆弱性の多様性を整理した。その上で、ナイジェリア、ブルキナ・ファソ、ザンビアで行った農村調査の結果をもとに、個人、世帯、社会集団の脆弱性がどのような過程で増大してきているのか考察した。 その結果、個人、世帯、社会集団の脆弱性は、相互に密接な関連をもち影響しあっていることが明らかとなった。たとえば、ブルキナ・ファソから南部諸国への出稼ぎは、干ばつ常襲地域の世帯の脆弱性を緩和するものであったが、2000 年にコート・ジボワールで起きた外国人排斥運動に遭い突然中止せざるを得なくなった。このことで国外追放された個人、世帯はもとより、彼らが帰った先の故郷の農村社会の脆弱性にも深刻な影響を与えた。 このような複雑な脆弱性を理解するためには、主体間の脆弱性増大の影響やそのプロセスを明らかにした上で、つぎにそれらの間の相互関係を解析する必要がある。, 英文のものは、和文の報告の内容を要約したものとなっている}, publisher = {総合地球環境学研究所}, title = {アフリカ農村社会の脆弱性分析序説}, year = {2009}, yomi = {シマダ, シュウヘイ} }